石匠のデザイナーズ墓石
デザイナーズ墓石
『デザイナーズ墓石』は、お墓を建てる方の自由な発想・理想の形、個性を前面に出した墓石です。サッカーボールの形や個性的な形をしたお墓もあります。デザイナーズ墓石の登場した背景には、人生最後の事業として「自分らしくお墓をしたい」という強い思いを持つ方が多くいらっしゃるからではないでしょうか。
形式や固定観念に囚われない現代的で故人への想い入れを反映したお墓。和型と洋型を融合させたような比較的落ち着いた形から、故人の個性を偲ばせる突飛で斬新な形まで多種にわたる。依頼人が遺族だけではなく、生前に個性的な墓石をデザインし注文することも珍しくない。デザインの要素としては墓石の形状、色、表面の加工、石材、彫刻、碑文、付属品などがあるが、利用されている素材で大きく類別すると、従来の御影石のみでデザインされたもの、アートガラスや金属(ステンレス、銅板)をデザインに取り入れたものがある。既存の墓石と比較して、お墓を明るい雰囲気にする要素があることから、業界としてもデザイン墓石を推進する動きが見られ、全国優良石材店の会(以下、全優石)ではお墓デザインコンテストを毎年実施していり、仏事関連出版社である六月書房は、デザイン墓石コンテスト墓石大賞を毎年催し、デザイン墓石の写真集を出版している。 主な墓石メーカーとしては、御影石のみでデザインされた墓石のカテゴリーで、デザイン墓石を昭和62年から取り組んでいるインターロック社と、ガラス墓の先駆けであるフォースプレイス社の光り墓(ひかりぼ)が最大手として知られている。デザイン墓石は、個人がオリジナルで制作するものから、メーカーによりデザインされたものまで幅広い。